・実践報告I-2(2006)

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実践報告I             第2室(11:45〜12:15)

自作教材を使用したCALL授業

東北学院大学 風 斗 博 之

 特別なLLの設備を持たない普通のコンピュータ教室を語学授業に現在利用している、あるいは利用したいと考えている大学は多いであろう。筆者もそのような環境で2年間英語の授業を行ってきた。
 普通のコンピュータ教室でも、CALLプログラムと良い教材さえあれば、コンピュータの持っインタラクティビティとマルチメディアの特性をうまく利用して、音声学習の基本であるdictationやListen&Repeatなどの練習を通常のLL教室よりはるかに効果的に進めることができる。出席・成績・学習履歴の管理、教材データへのアクセスも容易である。
 この2年間、次のような自作のプログラムや教材を開発・利用して授業をおこなってきた。CALLMain(出席管理、学生への指示、他の教材のランチャーの機能)/音素識別練習/音素識別練習Picture版/英作文並べ替え/単語QUIZ/CDReader/Dictation/LLPlayer また言語文化専攻の学生を中心にTOEIC・IPを受験させその学習効果を確認してきた。授業に対する学生の評価も高かった。
 2006年度は、新たに4月の授業開始時に、語彙力テストを行い、学生の語彙力および各問題の難易度のデータを採取し、以降それらに基づいて、随時テストを受けることで語彙力の伸びを確認したり、自分のレベルにあった問題にチャレンジできるようにした。学生の語彙力や問題の難易度は過去のTOEICスコアのデータや1年生に入学後受験させたプレースメントテストの点数を介して「項目応答理論」に基づいて計算される仕組みとなっている。
 発表では、授業におけるこれらの教材の利用、その効果、そして、語彙力測定の方法などについて報告する。
 教材はCDRで配布する予定である。

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実践報告I            第3室(11:10〜11‥40)

CALLシステムを応用した中国語教育の取り組み一語嚢学習を中心に一

琉球大学非常勤講師 朱  虹

 世界における中国の政治的、経済的重要性が日増しに増加する中、H本の大学では第二外国語である中国語の履修者数は年々増えている。一方、履修者増の量的な変化に対応した質的な変化を遂げられていない一面もある。一年間の共通科目である中国語の単位を取得した時点で七割以上の学生は勉強を中止し、また、かつて大学で第二外国語として中国語を履修していながらも自分の名前と簡単な挨拶語しか言えない人が少なくない。
 近年中国語教授法の研究が進み、マルチメディア教材も数多く開発されている。しかし、中国語教育界の「教学大綱」がまだ模索の段階にあるため、教育現場では目標設定は明確ではなく、学校によって指導方法や学習効果のばらつきが大きい。教育効果をあげるための一つの試みとして過ニコマの授業にCALLシステムを導入し、新しい授業スタイルの構築を模索せねばならない。CALLシステムの機能をいかした授業は学生の学習意欲を引き立てながら、より高い学習効果を得られるのだろうか。
 日本人学生は漢字漢語に対する高い教養をもっている、この前提を考慮した語彙サイズの拡大を中心とする様々な取り組みが学習効果の向上に繋がることが実践で証明された。中国語には日本語に共通する漢字が数多く存在する。中国語の漢字を詳しく分現し、発音記号を習う初期段階での入力変換を通して、漢字の再確認をする。発古学習に重点を置きながら日本語と中国語の混同しやすい相違点を注意しながら学習を進めることが重要である。両者の相違点を考慮した語彙選定が学件の学習意欲を刺激し、効果的である。
 本発表は語彙学習を中心にCALLシステムの導入による下記項目の中国語授業での取り組みを報告し、その学習効果について検証する。
 (1)パソコンによる漢字入力変換指導。
 (2)中国語学習サイドの活用
 (3)語彙サイズの拡大
   1)日本と中国の小学校常用漢字による語彙集の作成
    2)翻訳ソフトの使用、単語リストの作成
 (4)ソフトテレコ機能の活用
 (5)学生の反応と評価
 詳しい報告は当口の発表で行う予定である。
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実践報告I            第3室(11:45〜12:15)

インターネットを活用した英語の授業形態について

筑紫女学園大学 大 場 智恵子

 近年はcomputerの普及も進み、Internetの存在が学生にとってもますます身近になってきた。しかし、学生の多くは必要な情報を検索する場合、英語で書かれたwebpageのはうが内容、情報量の両方ではるかに優れている場合が多いのにもかかわらず、日本語で書かれたwebpageしか閲覧したことがないというのが実情である。
 これは、学生がcomputerの使い方、またはInternetの効用をあまり熟知していないために、その恩恵を十分享受出来ていないというのが現場で数年にわたって実際指導にあたっての偽らざる感想である。
 こうした現状をふまえて、講義においては、学生がweb上での英語や英語で書かれたwebpageの構成に慣れ、効率的にすばやく自分の必要な情報を読み取れるようになるよう努めた。具体的には、映画、音楽、旅行情報、チャット、グリーティングカード作成、ディスカッション、星占いなど学生にとって身近でかっ興味深いトピックを用いるという授業運営と、自宅でのリサーチ形式の課題をうまく組み合わせるカリキュラム作りにより、学習意欲の低い学生にもやる気を喚起することが出来た。その他、将来学生本人が必要な時に必要な情報を自由に検索できるように、膨大な情報の効率的な取捨選択の仕方やサーチエンジンのより具体的な使い方を実例を通じて指導した。また、学期の最後には、英語サイトのフリーアカウントを使ってウェップページの作成をテンプレートを使わない方法で作成させ、学生に初めて自ら英語で情報を発信することの楽しさを体験させた。
 学期終了後、アンケートの結果では、学生のテクノロジーに対する苦手意識が減少したことが数値となって表れた。また、他の授業においてもリサーチでネットを活用したい、留学や就職情報収集に関しても授業で学んだ英語のwebsite情報収集スキルをそのまま日本語のサイトにトランスファーし、今後も積極的にInternetを使っていこうと考えている学生が増えたということが結果として表れた。                
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